用語集

監修:
公益財団法人慈愛会 今村総合病院 名誉院長/臨床研究センター長
宇都宮 與(うつのみや あたえ)先生

ま行

末梢血まっしょうけつ

血管を流れている血液のことをいいます。骨髄や脾臓・肝臓にある血液やリンパ、組織液、臍帯血さいたいけつなどと区別するために末梢血とよばれます。

末梢血造血幹細胞まっしょうけつぞうけつかんさいぼう

末梢血(採血をするような血管)中に存在する造血幹細胞のことをいいます。通常、造血幹細胞は骨髄中に存在していますが、骨髄抑制作用の強い化学療法を行った後の造血回復期や、G-CSFというお薬の注射により、末梢血中の造血幹細胞が増えます。採取の際の全身麻酔が不要なこと、移植後の造血の回復が早いことから、末梢血造血幹細胞移植が広く行われるようになりました。

末梢神経障害まっしょうしんけいしょうがい

いろいろな原因で、末梢神経の働きが悪くなって起こる障害の総称です。筋力低下や筋肉の萎縮により歩きにくくなったり、痛みやしびれが出たり、あるいは逆に痛みや熱さなどの感覚が鈍くなるなど、さまざまな症状が出ます。通常は手や足の先端から始まり、時間とともに悪化していきます。がんの症状、または抗がん剤による化学療法の副作用としてあらわれることがあります。

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ミニ移植

同種造血幹細胞移植の前に行う、がん細胞を減らすための化学療法放射線療法を弱くする方法です。がん細胞が少し残った状態で移植を行いますが、ドナー由来の造血幹細胞から作られたリンパ球による免疫により、がん細胞が排除されると考えられています。

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無増悪期間むぞうあくきかん(TTP)

臨床試験の評価項目のひとつで、治療により症状が落ち着いた後、悪化しない状態が続いている期間をいいます。英語ではTime to Progressionといいます。

無増悪生存期間むぞうあくせいぞんきかん(PFS)

臨床試験の評価項目のひとつで、治療により症状が落ち着いた後、悪化しない状態で生存が可能であった期間をいいます。英語ではProgression-Free Survivalといいます。

無治療経過観察

年単位でゆっくり進行する低悪性度のがんに対しては、がんに対する治療をせず経過を観察する場合があります。がんが進行し、抗がん剤による化学療法放射線療法などの治療が必要となるタイミングをいち早くとらえるため、定期的に通院して検査を受けること、リンパ節の腫れや発熱などの異常があった時にすぐ受診することがとても重要です。

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免疫

細菌やウイルス、体内で発生したがん細胞などを異物と認識し攻撃することで、身体の健康を守る、生物が生まれながらにもっている自己防衛力のことです。ストレスや加齢などで免疫力が低下すると、いろいろな感染症にかかったり、がんになったりすることがあります。

免疫細胞

細菌やウイルスなどの異物から身体を守る免疫において重要な働きを担っている細胞のことです。好中球ナチュラルキラー細胞のように細菌やがん細胞を直接攻撃する細胞、ヘルパーT細胞のように免疫機能の司令塔の役割を果たす細胞、Bリンパ球のように抗体を作る細胞などがあります。

免疫チェックポイント阻害薬

免疫細胞(T細胞)が異物への攻撃命令を受けとる部位を「免疫チェックポイント」といいます。がん細胞は免疫チェックポイントに結合して、がん細胞を攻撃しないように偽の命令を送ります。免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が免疫チェックポイントへ結合するのを阻止して、免疫細胞ががん細胞を攻撃しやすくするお薬です。

がん細胞がT細胞からの攻撃をさけるため、T細胞へ偽の命令を送る
免疫チェックポイント阻害薬が偽の命令をブロックし、T細胞ががん細胞を攻撃する

免疫調節薬(IMiDs)

抗腫瘍効果に加えて、免疫機能を調節する作用をもつお薬の総称です。多発性骨髄腫や再発・難治性成人T細胞白血病リンパ腫(ATLL)などの治療に用いられます。英語ではImmunomodulatory drugs(IMiDs)といいます。

免疫不全

細菌やウイルスのような病原体や異物(がん細胞など)を排除しようとする防御の仕組みがはたらかない状態をいいます。

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モノクローナル抗体

抗体を作っているBリンパ球を1つだけ取り出し、増殖させることによって、複製される抗体のことです。がん細胞の特定の目印に結合するモノクローナル抗体が、がんのお薬として使われています。

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高額療養費制度を知っていますか? 高額療養費制度に関するQ&A 詳しく読む 高額療養費制度に関する「よくあるご質問」をQ&A形式で分かりやすく解説しています。

ご家族のかたへ

ご家族のかたへ

監修:
公益財団法人慈愛会 今村総合病院
名誉院長/臨床研究センター長
宇都宮 與(うつのみや あたえ)先生

大切な人がリンパ腫と診断されたら、ご本人だけでなく、ご家族のかたにも大きな影響を与えます。悲しみや不安を抱えるなか、さまざまな決断をしたり、初めて経験する多くの変化に対処していかなければなりません。今後の療養生活や、ご本人を支えていくうえで重要なポイントを知っておきましょう。