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白血球
血液細胞の一種で、細菌やウイルスなどの病原体から体を守る免疫に重要な役割をもちます。白血球は、好中球(こうちゅうきゅう)・好酸球(こうさんきゅう)・好塩基球(こうえんききゅう)・リンパ球・単球(たんきゅう)の5種類に分けられます。リンパ腫の治療では、抗がん剤や放射線の影響によって白血球をつくる骨髄のはたらきが抑えられるため、白血球が減少し、感染症にかかりやすくなることがあります。
パフォーマンス・ステータス(PS)
全身状態の指標のひとつで、患者さんの日常生活の制限の程度をあらわします。最もよく使われるECOG(腫瘍学の団体のひとつ)が定めた指標では、0~4の5段階であらわされます。英語ではPerformance Statusといいます。
ECOGのパフォーマンス・ステータス
| Score | 定義 |
|---|---|
| 0 | 全く問題なく活動できる。 発病前と同じ日常生活が制限なく行える。 |
| 1 | 肉体的に激しい活動は制限されるが、歩行可能で、軽作業や座っての作業は行うことができる。 例:軽い家事、事務作業 |
| 2 | 歩行可能で自分の身の回りのことはすべて可能だが作業はできない。 日中の50%以上はベッド外で過ごす。 |
| 3 | 限られた自分の身の回りのことしかできない。日中の50%以上をベッドか椅子で過ごす。 |
| 4 | 全く動けない。 自分の身の回りのことは全くできない。 完全にベッドか椅子で過ごす。 |
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病期(ステージ)
病気の重症度や進行の程度を段階的に表す基準です。リンパ腫の病期は、I期~Ⅳ期(Ann Arbor分類)であらわされ、数字が大きいほど重症で病気が進行していることを示します。病期は、治療の選択、予後の推測に大きく影響するためとても重要です。
病期分類
がんの重症度や進行の程度を段階的に表す基準で、ステージともよばれます。病期分類は患者さんの生命予後を予測し、治療法を選択するために重要な情報です。通常、病期I~IVで表し、数字が大きいほど、がんが進行していることを示します。リンパ腫の場合、腫れているリンパ節の数と場所(横隔膜より上または下、あるいは両方)、リンパ節以外の臓器への転移があるかどうかで分類されます。→当サイト内「リンパ腫を知る>リンパ腫の種類>リンパ腫の病期(ステージ)」参照
病変(びょうへん)
病気が原因となって起こる組織や器官の変化をいいます。リンパ腫では、首(頸部)、脇(腋下)、足の付け根(鼠径)などにあるリンパ節の腫れが多くみられますが、リンパ節以外の臓器(消化管、肺、脳など)にも発生することがあります。
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プロテアソーム阻害薬
細胞内で不要になったタンパク質を分解する酵素(プロテアソーム)の働きを妨げることによって、がん細胞の増殖を抑えるお薬です。プロテアソーム阻害薬によって、不要なタンパク質が蓄積したがん細胞では、アポトーシス(プログラム細胞死)が起こります。
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2025年8月
HE-JP-250002730