リンパ腫とはなにか・その症状
監修:
三重大学大学院 医学系研究科 血液・腫瘍内科学 講師
宮崎 香奈(みやざき かな)先生
リンパ腫とはなにか
国立がん研究センター がん対策情報センター:がん情報サービス「悪性リンパ腫について」
(https://ganjoho.jp/public/cancer/ML/index.html)
[2025年8月閲覧]
飛内賢正 監修:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p18, 2015
リンパ管は全身に広がっている
リンパ節は関所のはたらき
よくかぜをひいた時にリンパ節が腫れる、痛むといいますが、リンパ管には首やわきの下、太ももの付け根などに、リンパ管の集まったリンパ節があります。リンパ節は細菌やウイルスなどの異物を取り除く、いわば関所のようなはたらきをしています。
飛内賢正 監修:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p14-15, 2015
国立がん研究センター がん対策情報センター:がん情報サービス「リンパ節」
(https://ganjoho.jp/public/qa_links/dictionary/dic01/modal/lymph_setsu.html)
[2025年8月閲覧]
リンパ節
首やわきの下、足の付け根などにあるリンパ管の集まり
(イメージ図)
田沼久美子 他 監修:からだの事典, 成美堂出版, p180-181, 2006,
𠮷岡成人 編集:内科外来診療マニュアル 第3版, 医学書院, p125, 2003より作成
リンパ腫にはたくさんの種類がある
リンパ球には主に3つの種類があり、それぞれB細胞、T細胞、NK細胞といいます。リンパ球を含む白血球や、赤血球、血小板という血液の成分は、骨の中心にある骨髄というところでつくられる、造血幹細胞という細胞が成長しながら枝分かれしてできたものです。造血幹細胞からリンパ球に成長してくる過程のどこでがんになるか、またそれぞれのリンパ球で種類も異なるため、リンパ腫には非常にたくさんの種類があります。
リンパ球が、がん化する原因については、ほとんどがわかっていません。原因がわかっているのは、成人T細胞白血病リンパ腫などのウイルス感染によっておこるものや、慢性的な炎症が原因でおこるものなど、ごく一部のリンパ腫のみです。
飛内賢正 監修:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p12-13, 19, 2015
永井 正:図解でわかる 白血病・悪性リンパ腫・多発性骨髄腫, 法研, p155, 2016
(イメージ図)
飛内賢正 監修:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p12-13, 2015 より作成
リンパ腫の症状
リンパ腫の症状は、リンパ腫のタイプや、できる部位によって異なります。ここではリンパ腫のおもな症状についてご紹介します。
リンパ節の腫れと全身の症状
多くの患者さんにみられるリンパ腫の症状は、首やわきの下、足の付け根などのリンパ節が腫れたり、ぐりぐりとしたしこりができる、また発熱などの全身の症状です。リンパ節の腫れやしこりは、弾力があってやや硬く、風邪などで腫れる場合とは異なり、痛みがないことが多いのが特徴です。
国立がん研究センター がん対策情報センター:がん情報サービス「悪性リンパ腫について」
(https://ganjoho.jp/public/cancer/ML/index.html)
[2025年8月閲覧]
新津 望:悪性リンパ腫診療スキルアップ, 中外医学社, p4, 2012
リンパ腫のおもな症状
リンパ節の腫れ
大量の寝汗
38℃以上の発熱
原因不明の体重減少
日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年)Web版,2024
「第Ⅱ章リンパ腫 Ⅱリンパ腫 悪性リンパ腫総論」
全身のどこにでもできる可能性がある
また、リンパ腫はリンパ節以外の全身のどこにでもあらわれる可能性があるため、できる部位によって症状が異なります。胃や腸にできた場合には、吐き気や食欲不振、また、お腹の痛みを感じることがあります。皮膚にできた場合には、皮膚が赤くなったり、湿疹やしこりが出たりするなどの症状がみられます。
これらの症状は、リンパ腫以外の病気でもみられる症状です。リンパ腫に限りませんが、原因がわからない体の異常がつづく場合には、病院へ行って検査を受けるようにしましょう。
飛内賢正 監修:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p25, 2015
国立がん研究センター がん対策情報センター:がん情報サービス「皮膚のリンパ腫」
(https://ganjoho.jp/public/cancer/skin_lymphoma/pdf/skin_lymphoma.pdf)
[2025年8月閲覧]