びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)とは
監修:
名古屋大学医学部附属病院 血液内科 講師
島田 和之(しまだ かずゆき)先生
DLBCLは血液細胞であるB細胞のがんです
DLBCLはリンパ節やさまざまな臓器から発生します
(イメージ図)
Ollila TA & Olszewski AJ: Curr Treat Options Oncol. 19: 38, 2018
Chang KC et al.: Sci Rep. 10: 21342, 2020より作図
がん化したB細胞は異常に増殖し
本来の機能を果たさなくなります
B細胞ががん化すると何が起こるのでしょうか。
B細胞は毎日つくられていますが、その数が一定の範囲内になるように調節されています。しかし、がん化した細胞は異常に増殖するようになり、本来のB細胞の機能を果たさなくなってしまいます。
そのため、がん細胞のかたまりができ、リンパ節の腫(は)れ(しこり)が生じたり、発生した臓器の機能が障害されたり、正常なB細胞が担っている免疫機能に異常が起きたりします。また、がん細胞が放出する物質の影響や増えたがん細胞に臓器が圧迫されることなどにより、全身の症状が起こることがあります。
(イメージ図)
神田善伸 監:ウルトラ図解 血液がん, 法研, p20, p30, 2020より作図