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検査・診断・治療びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
(DLBCL)とは

監修:
名古屋大学医学部附属病院 血液内科 講師
島田 和之(しまだ かずゆき)先生

DLBCLは血液細胞であるB細胞のがんです

びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は、血液細胞の一種であるB細胞のがんです。B細胞のがんのうち、大きな細胞核さいぼうかくをもつB細胞が“びまん性”に(組織全体にはびこるように)増殖して広がるもので、病気の進行が月単位で進む中悪性度のリンパ腫です。

※細胞核:細胞の中にある袋状の構造で、遺伝を司るDNAなどが入っています。核とも呼ばれます。

DLBCLがどのような病気か理解するには、B細胞がどのようなはたらきをしているか知っておくとよいでしょう。

B細胞とは

B細胞は、血液の白血球の一種です。血液は血球と呼ばれる細胞と液体成分(血漿けっしょう)からなっており、血球には、赤血球白血球血小板の3種類があります。白血球にはさらにいくつかの種類があり、B細胞は白血球のうちのリンパ球のひとつです。

異物から身体を守る免疫めんえき

B細胞を含む白血球は、主に免疫の機能を担っています。免疫とは、身体の中に細菌やウイルスなどの異物が入ったときに「異物だ」ということを認識して攻撃し、身体を守るしくみです。免疫力が低下するといろいろな感染症にかかりやすくなります。

DLBCLはリンパ節やさまざまな臓器から発生します

B細胞は血管やリンパ管を通って全身をめぐっているため、DLBCLは身体のさまざまな臓器から発症します。リンパ節で発生することが多いですが、約4割の患者さんはリンパ節以外から発症します。リンパ節以外のリンパ腫病変を節外病変せつがいびょうへんといいます。

リンパ節以外で発生する部位は胃などの消化管が最も多く、骨、縦隔じゅうかく(左右の肺の間)、精巣、脳や脊髄せきずいといった中枢神経、皮膚など多岐にわたります。

がん化したB細胞は異常に増殖し
本来の機能を果たさなくなります

B細胞ががん化すると何が起こるのでしょうか。

B細胞は毎日つくられていますが、その数が一定の範囲内になるように調節されています。しかし、がん化した細胞は異常に増殖するようになり、本来のB細胞の機能を果たさなくなってしまいます。

そのため、がん細胞のかたまりができ、リンパ節のれ(しこり)が生じたり、発生した臓器の機能が障害されたり、正常なB細胞が担っている免疫機能に異常が起きたりします。また、がん細胞が放出する物質の影響や増えたがん細胞に臓器が圧迫されることなどにより、全身の症状が起こることがあります。

がん細胞はさまざまな臓器に広がることがあります

がん細胞は発生した部位から広がって、全身のさまざまな臓器に入り込むことがあります(浸潤しんじゅんといいます)。1〜3割程度の患者さんでは骨髄こつずい(骨の中にある、血球が生み出されている場所)への浸潤が起こります。また精巣で生じた DLBCLなどは、中枢神経(脳や脊髄せきずい)に広がりやすいことが知られています。

DLBCLに関するウェブサイトはこちらをご覧ください。

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ご家族のかたへ

ご家族のかたへ

監修:
公益財団法人慈愛会 今村総合病院
名誉院長/臨床研究センター長
宇都宮 與(うつのみや あたえ)先生

大切な人がリンパ腫と診断されたら、ご本人だけでなく、ご家族のかたにも大きな影響を与えます。悲しみや不安を抱えるなか、さまざまな決断をしたり、初めて経験する多くの変化に対処していかなければなりません。今後の療養生活や、ご本人を支えていくうえで重要なポイントを知っておきましょう。