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検査・診断・治療辺縁帯リンパ腫(MZL)とは

監修:
愛知県がんセンター 血液・細胞療法部 部長
山本 一仁(やまもと かずひと)先生

辺縁帯リンパ腫は血液細胞であるB細胞(リンパ球)のがんです

辺縁帯リンパ腫の発症の原因はまだ明らかではありませんが、細胞内の遺伝子に変異が起きることにより、がん遺伝子が活性化することで発症すると考えられています。また、一部には細菌・ウイルス感染症が関係していると考えられています。いずれにしても、白血球の中のB細胞ががん化して、無制限に増え続けることで発症します。そのため、辺縁帯リンパ腫がどのような病気かを理解するためには、まずB細胞の働きについて知っておく必要があります。

B細胞とは

骨の中心にある骨髄の中には、すべての血液の元となる造血幹細胞があり、この造血幹細胞がいくつもの細胞に枝分かれして、最終的に赤血球、白血球、血小板などの血液細胞に成長していきます。辺縁帯リンパ腫の原因となるB細胞は、血液中にある白血球の中のリンパ球と呼ばれる細胞の一種です。

異物から身体を守る免疫

B細胞を含めて白血球は、主に免疫の機能を担っています。免疫とは、身体の中に細菌やウイルスなどの異物が入ったときに「異物だ」ということを認識して攻撃し、身体を守るしくみです。免疫力が低下すると、いろいろな感染症にかかりやすくなります。

がん化したB細胞は異常に増殖し本来の機能を果たさなくなります

B細胞は毎日つくられていますが、その数は一定の範囲内になるように調節されています。しかし、がん化した細胞は異常に増殖するようになり、本来のB細胞の機能を果たさなくなってしまいます。
そのため、がん細胞のかたまりができ、リンパ節などの腫れ(しこり)が生じたり、正常なB細胞が持っている免疫の機能に異常が起きたりします。また、がん細胞が放出する物質が悪影響を及ぼしたり、増えたがん細胞に臓器が圧迫されることなどにより、全身の症状が起こることがあります。

先生、教えてください!

辺縁帯リンパ腫の“辺縁帯”とは何ですか?

辺縁帯とは、リンパ節にある球状の構造の一部をいいます。球状の構造はリンパ濾胞と呼ばれ、ウイルスや細菌などの異物が入ってくると、リンパ濾胞の中心部でB細胞が増殖します。このため、風邪をひくとリンパ節が腫れることがあります。

辺縁帯リンパ腫は、リンパ濾胞の辺縁部においてB細胞ががん化したものと考えられていますが、発生場所は多岐にわたり、リンパ節や脾臓、またはB細胞が豊富に存在する他のリンパ組織でも発生します。辺縁帯リンパ腫は、がんが発生する場所によって3種類に分けられます。

愛知県がんセンター
血液・細胞療法部 部長
山本 一仁 先生

山本 一仁 先生
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ご家族のかたへ

ご家族のかたへ

監修:
公益財団法人慈愛会 今村総合病院
名誉院長/臨床研究センター長
宇都宮 與(うつのみや あたえ)先生

大切な人がリンパ腫と診断されたら、ご本人だけでなく、ご家族のかたにも大きな影響を与えます。悲しみや不安を抱えるなか、さまざまな決断をしたり、初めて経験する多くの変化に対処していかなければなりません。今後の療養生活や、ご本人を支えていくうえで重要なポイントを知っておきましょう。