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りんぱしゅ通信ホーム >  検査・診断・治療:【疾患編】MCLの症状や病期

初発時の治療があるように、再発時の治療もある。
あなたが望む治療を、あなたと考えていきたい。

MCLの症状や病期

監修:
国立がん研究センター 中央病院 病棟医長

棟方 理(むなかた わたる)先生

リンパ節の腫れ(しこり)や
発症部位によって異なる症状がみられます

マントル細胞リンパ腫では、主に首、わきの下、足のつけ根などリンパ節の多いところに腫れ(しこり)があらわれます。また、リンパ節以外の臓器で発症した場合には、発症部位によってさまざまな症状があらわれます。

国立がん研究センター:
がん情報サービス「MALTリンパ腫、リンパ形質細胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、バーキットリンパ腫など」
(https://ganjoho.jp/public/cancer/B_lymphoma/index.html)
[2026年2月閲覧]
木崎昌弘 監:よくわかるがん治療 血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫,
主婦の友社, p28-31, 2020
神田善伸 監:ウルトラ図解 血液がん, 法研, p59-61, 2020

リンパ節の腫れによってみられる症状

マントル細胞リンパ腫でみられる首、わきの下、足のつけ根などの腫れ(しこり)は、指で押しても痛みを感じないことが多いですが、急に腫れ(しこり)が大きくなった場合には痛みを感じることもあります。また、腫れ(しこり)が大きくなり、尿管(尿の通り道)や静脈、脊髄(せきずい)などの臓器が圧迫されてあらわれる症状もあります。

リンパ腫の腫れイラスト

リンパ節の腫れ

首、わきの下、足のつけ根などが腫れます。多くは痛みを伴いませんが、急に大きくなって痛みを伴うこともあります。

尿管の圧迫による症状

尿管がせき止められて腎臓に尿がたまり、腎臓が広がった状態になることがあります。

静脈の圧迫による症状

むくみなどの症状があらわれることがあります。

脊髄の圧迫による症状

麻痺などの症状があらわれることがあります。

リンパ節以外の臓器で発症した場合にみられる症状

マントル細胞リンパ腫がリンパ節以外の臓器で発症した場合、発症部位によって以下のようなさまざまな症状があらわれます。

消化器症状イラスト

消化器症状

胃で発症した場合、腹痛、胃痛、胸焼け、食欲不振、体重減少などがみられます。胃はリンパ節以外で最も多く発症する部位といわれています。
皮膚の症状イラスト

皮膚の症状
 

かゆみや発疹など、皮膚の症状がみられる場合があります。
肝臓、脾臓の腫れイラスト

肝臓、脾臓の腫れ
(肝腫大、脾腫大)

お腹や背中に圧迫感や痛みを感じることがあります。触診で肝臓/脾臓の腫れがわかる場合もあります。
その他の内臓の一部の 腫れ・圧迫イラスト

その他の内臓の一部の
腫れ・圧迫

息苦しい、食べ物がうまく飲み込めない、睾丸の腫れ、乳房のしこりなど、部位に応じてさまざまな症状があらわれます。

木崎昌弘 監:よくわかるがん治療 血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫,
主婦の友社, p28-31, 2020より作成
神田善伸 監:ウルトラ図解 血液がん, 法研, p58-61, 2020より作成

マントル細胞リンパ腫は病気の進み具合により

限局期と進行期に分けられます

マントル細胞リンパ腫は、病気の進み具合によって4段階(Ⅰ期、Ⅱ期、 Ⅲ期、 Ⅳ期)の病期(びょうき)(ステージ)に分けられます。病期Ⅰ・Ⅱのように、リンパ腫の広がりが限定的な場合を「限局期」といい、より広範囲にリンパ腫が広がった病期Ⅲ・Ⅳを「進行期」といいます。

病期はマントル細胞リンパ腫の治療方法を選択する上で重要な判断材料であり、限局期と進行期では異なる治療法を選択します。なお、限局期のⅡ期において10cm以上の大きな病変(びょうへん)がある場合には、進行期として扱うことがあります。

病気の進み具合

リンパ節病変=リンパ節の腫れ
臓器病変=リンパ節以外の臓器にできた腫瘤(しゅりゅう)

日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年版)
「第Ⅱ章リンパ腫 Ⅱリンパ腫 悪性リンパ腫 総論」
「第Ⅱ章リンパ腫 Ⅱリンパ腫 4 マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma:MCL)」
Cheson BD et al.: J Clin Oncol 32(27): 3059-3068, 2014
木崎昌弘 監:よくわかるがん治療 血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 主婦の友社, p40, 2020
飛内賢正 監:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p30, 2015
伊豆津宏二 監:血液のがんがわかる本 リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p37,2023