DLBCLの治療(化学療法)
監修:
名古屋大学医学部附属病院 血液内科 講師
島田 和之(しまだ かずゆき)先生
DLBCLで行われる化学療法
DLBCLでは、R-CHOP療法が行われます。R-CHOP療法では、アルキル化剤やステロイド薬などの4種類の抗がん剤と分子標的薬を組み合わせて治療を行います。分子標的薬とは、がん細胞がもつ特定のタンパク質を狙い撃ちにするお薬です。分子標的薬の登場により、DLBCLは予後が改善しています。抗CD79b抗体薬物複合体併用R-CHP療法はR-CHOP 療法の抗がん剤のひとつを分子標的薬に置き換えた治療で、アルキル化剤やステロイド薬と2種類の分子標的薬を組み合わせて治療を行います。
高齢の患者さんや、もともと健康状態がよくない患者さんで、副作用が出やすく、治療に耐えられないと考えられる場合は、薬の量を減らしたり副作用が少ない薬を使用したりします。
日本血液学会 編:造血器腫瘍診療ガイドライン 第3.1版(2024年)Web版, 2024
「第Ⅱ章リンパ腫 Ⅱリンパ腫 5 びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」
神田善伸 監:ウルトラ図解 血液がん, 法研, p122, 2020
飛内賢正 監:血液のがん 悪性リンパ腫・白血病・多発性骨髄腫, 講談社, p37, p54, 2015
R-CHOP 療法や抗CD79b抗体薬物複合体併用R-CHP療法の主な副作用
R-CHOP 療法や抗CD79b抗体薬物複合体併用R-CHP療法では副作用があらわれることがあります。
抗がん剤治療はがん細胞を減らすために実施しますが、正常な血液細胞も一時的に減少します。このような副作用をといいます。骨髄抑制が生じると、白血球の減少で感染症にかかりやすくなったり、血小板の減少で出血しやすくなります。
副作用が発現するかどうか、またその強さやあらわれる時期は患者さんによって異なります。抗がん剤治療を行う際には、副作用に対する予防や治療を並行して行います。